F.エスポジートのカメオ [カメオ]
正解はカメオの男性の左手の下側にサインが入っています。
F・ESPOSITEというサインが入ってます。ということで、正解は第1番目のフランチェスコ・エスポジートでした。ICCA(イタリアカメオ協会)の会長であるCiro・エスポジートの父親にあたります。故ビセンゾ・コッポラソの下で修業を積み、作品としては長年の経験から温かみのあるものが多く、個性の面では息子のCiroのほうがサンゴやトルコ石を使ったり、可愛い女性像のカメオに人気があるようです。…しかし、このカメオもなかなか人間味があっていいんじゃないかと思うのですが。
上野の街が変わりつつあります。広小路にある松坂屋の新館がPARCOYAとして生まれ変わりました。この名前はParcoと松坂屋を一緒にしたものです。なによりよかったと思えるのは映画館ができたこと。早速、ゴッホ見に行きましたが、人目をひくのはコレ。こんなカメオがあったら面白いんじゃないかと思いました。
エスポジートのカメオ [カメオ]
先日、金細工をやっているお客さんがお見えになりました。
ウィンドウの中にあるカメオを熱心に見ているようなので、お声をかけたところ金枠や飾りのないシェルだけの裸のカメオを探しているようでした。ご自分で枠を創作するためだそうです。枠なしのカメオは2つほど置いてありますが非売品で、あともう1つは珊瑚のネックレスのついたものです。お客様は非売品の男性の顔が描かれた大きめのカメオを気にいっているようでした。
ほとんどのカメオは加工賃と地金で価格が決まるものなので、金枠もない飾りとして置いたあるだけなのでそう高いものではないとみておおよその値段を出しましたが、母に電話で問い合わせたところ年代物なのでそんなに安くは売れないといわれ、お客様はまた出直してくるということになりました。
翌日、そのカメオの作家がエスポジートであることがわかりました。サインが入っていたのです。有名な作家なのでン10万円はするらしいです。カメオの作家を調べてみるとエスポジートは彫刻家のフランチェスカ・エスポジートとその息子のチロ・エスポジート、17世紀の回想的デザインを得意とするパスクアーレ・エスポジートの3人が出てきました。作風からするとなんか3人目のような気がします。いかつい表情がなんか人間的で生きています。さて、正解はだれなのでしょう?宿題にしておきましょう。