ブスの知

　お店に来るお客様の中には、長年のキャリアで人生を達観している方が何人かいらっしゃいます。　そういう方のお話を聞いているだけでためになり、教えられることも多くあります。
　あるお客様は、ご自分の娘さんかご家族のことをブス、ブスといってました。あまりにブスを連発す
るので、面と向かった私に直接、投げられた言葉のようです。普通、傷つきますよね。ところが、あ　まりにブスを連発してくれたおかげで、こちらのブスが気持ちよく吹っ飛んでいきました。これを「ブスの知」というのでしょうか。
　
　世の中には美人とかブスで、他人と自分を比べてみたり、自惚れたり、卑下したり・・・結局、そんな心がもっともブスなんだと気付かされたのです。多くの美人が「私のほうが美人なのに～」という不満を多くもっています。それが毒になったり、棘になったりして自分を縛り付けてしまうのです。でも、自分はブスであると「ブスの知」を知った人は、そのような自意識の鎖から解き放たれて、ますます美しくなっていくのでしょう。

ノンオイル、加工なしの天然エメラルド。

スーパー・ブルー・ブラッド・ムーン ２０１８

　先日は月が地球にもっとも近くなるスーパームーンと一か月に二つめの満月になるブルームーンと、皆既月食により月が真っ赤に染まるブラッドムーンが重なった、今世紀でもめったにないお月見日和になりました。時間的にもタイミングよく、真っ白な満月が次第に赤く染まっていく様子が美しく思わず見とれてしまいました。ブラッドストーンという宝石がありますが、深紅色の美しさが焼きついております。





　


　カボッションガーネットのような月になりました。

　月の石とくればやはり、ムーンストーン。古来から月の満ち欠けと関係し、秘められた女性のパワーともつながっていてその潜在能力を高めます。特にレインボームーンストーンには月（陰）と太陽（陽）、陰陽のバランスを整え、その美しい虹色の輝きで私たちを魅了します。

新年明けましてあめでとうございます」

明けましておめでとうございます。といいながらも早くも七草がゆを食べて、門松をしまって明日は成人式というところまできてしまった感じです。そろそろお正月気分から抜け出して、仕事モードに切り替えなければ。


　あ正月2日の日には、初詣の帰りに車の中から大きなスーパームーンをみることが出来ました。東京に戻ったときはかなり上のほうに昇ってしまいましたが、それでもいつもより大きい満月をみることが出来ました。





　昨年の暮れは、渋谷で開催されている青の洞窟へ行ってきました。以前は中目黒で見たのですが、なぜか渋谷に移動したようです。渋谷といえば、昨年はクリスマスにデモが行われて話題になりました。クリスマスがいつの間にか恋人たちだけのものになってしまった抗議だったようです。資本主義社会に対する抵抗ともいえて、なんか悲しい気持ちになりますが、今回のデモで意気投合したカップルが生まれて来年のクリスマスを盛り上げてくれることを祈ります。

　ラピスラズリの点灯が美しく、冬の夜空を彩りました。






　背面がラピスのトルコ石のカメオ。青の洞窟の森の妖精のようです。





　

F.エスポジートのカメオ

　

正解はカメオの男性の左手の下側にサインが入っています。

　F・ESPOSITEというサインが入ってます。ということで、正解は第1番目のフランチェスコ・エスポジートでした。ICCA（イタリアカメオ協会）の会長であるCiro・エスポジートの父親にあたります。故ビセンゾ・コッポラソの下で修業を積み、作品としては長年の経験から温かみのあるものが多く、個性の面では息子のCiroのほうがサンゴやトルコ石を使ったり、可愛い女性像のカメオに人気があるようです。…しかし、このカメオもなかなか人間味があっていいんじゃないかと思うのですが。


　




上野の街が変わりつつあります。広小路にある松坂屋の新館がPARCOYAとして生まれ変わりました。この名前はParcoと松坂屋を一緒にしたものです。なによりよかったと思えるのは映画館ができたこと。早速、ゴッホ見に行きましたが、人目をひくのはコレ。こんなカメオがあったら面白いんじゃないかと思いました。

エスポジートのカメオ

　先日、金細工をやっているお客さんがお見えになりました。

　ウィンドウの中にあるカメオを熱心に見ているようなので、お声をかけたところ金枠や飾りのないシェルだけの裸のカメオを探しているようでした。ご自分で枠を創作するためだそうです。枠なしのカメオは２つほど置いてありますが非売品で、あともう１つは珊瑚のネックレスのついたものです。お客様は非売品の男性の顔が描かれた大きめのカメオを気にいっているようでした。

　ほとんどのカメオは加工賃と地金で価格が決まるものなので、金枠もない飾りとして置いたあるだけなのでそう高いものではないとみておおよその値段を出しましたが、母に電話で問い合わせたところ年代物なのでそんなに安くは売れないといわれ、お客様はまた出直してくるということになりました。

　翌日、そのカメオの作家がエスポジートであることがわかりました。サインが入っていたのです。有名な作家なのでン１０万円はするらしいです。カメオの作家を調べてみるとエスポジートは彫刻家のフランチェスカ・エスポジートとその息子のチロ・エスポジート、17世紀の回想的デザインを得意とするパスクアーレ・エスポジートの３人が出てきました。作風からするとなんか３人目のような気がします。いかつい表情がなんか人間的で生きています。さて、正解はだれなのでしょう？宿題にしておきましょう。

宇宙からの贈り物～ペリドット

　暑い日が続いてます。
　このお盆中はお店のほうも開店休業。
　ちょこっと星空を眺めてみたくもなります。

　明るいオリーブグリーンが爽やかな印象のペリドットはハワイやアメリカのアリゾナ州の鉱山で採掘されてますが、なんと空から降ってくる場合もあるのです。惑星の中にある核とマントルの境目にはパラサイトとよばれるところがあり、その中にあるかんらん石のなかにある希少な宝石こそがペリドットなのです。惑星同士が衝突すると石鉄隕石としてかんらん石が砕け散ります。もちろん宇宙空間でおこったことですが、それは地球の引力によって地上におりてくるのです。何とも言えないロマンチックな話ですがそのかんらん石のなかにペリドットをみつけることが可能です。通常のペリドットよりは明るい色で高価なものといわれてますが、今回目にしたペリドットはやや暗い緑でしたがアンクレットとして使われています。

（ これは韓流ドラマ「イブのすべて」でヒロインがプレゼントされたものです。）

　オリオン座ではこんなかんらん石の結晶が毎日のようにふりそそいでいるのです。


　先月、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんの奥様の麻央さんが３４歳という若さで旅立ちました。その若さのことを思うと残念でなりません。心よりご冥福をお祈りいたします。

　ご夫妻が結婚するとき、海老蔵さん自らがベトナムで採掘したルビーをプレゼントしたというお話。神話のなかの王子様とお姫様みたいで素敵なお話です。そんなストーリーをもった麻央さんは今頃、燦燦と宝石のエネルギーが降り注ぐ宇宙の中で安らかに微笑んでいることでしょう。

なんと翌日、空から雹が降ってきたのにはまいった！現実は厳しい。　


　

6月の誕生石～真珠（タヒチ）

　相変わらずの気まぐれな空模様。

　梅雨に入ってから少し肌寒くなったような朝夕です。

　今月の誕生石は真珠。最も親しみやすくて活躍の場所も多く、淑女のたしなみとしては是非ともセットで揃えておきたい宝石です。

　真珠貝には最もポピュラーなあこや真珠のほかにも、白蝶貝（南洋珠）、黒蝶ピーコック貝、まべ、淡水、けしパールといった多くの種類があります。今回はその中でも最も神秘的でエキゾチックな黒蝶ピーコックについての紹介です。

　一般的にはタヒチといって南洋珠の黒系で法事とかによく使われています。ピーコックグリーンといわれる孔雀の羽のような黒色に虹がでたような色が最上のものといわれてます。本当にきれいな色のタヒチにはなかなかお目にかかりませんが、ひとつリングでこのピーコックグリーンをみつけることができました。台はゴールドですがなかなかエキゾチックないい色合いを見せてくれます。

貝の中では一番活動的と言われている黒蝶貝、バロックなども生まれてきたり、真珠のワイルドな一面が新鮮です。法事に限らず、大胆なファッションにも挑戦してみたくなりますね。

始まりと終わりの間に

　　インターネット環境が変わることによって、新たな意識も同時に生まれてきます。

　当然、今までとは違った経営方針も出てくるわけで、多くの経営者はこの分岐点をどう乗り越えていくのでしょうか。古くなった宝石が未だその輝きを放ち続けていること同様、古き良き経営方針を保ちつつも、悪しき習慣からは抜け出さなくてはいけません。

　今はちょうど空亡に当たる時期、冬眠の時期ともいえ、過去を反省してみたり、将来のことをあれこれ考えてみたり…それはそれで楽しく過ごすこともできます。

　上の画像はパライバトルマリンが埋め込まれている剣のブローチです。村上春樹さんの最新小説の『騎士団長～』の表紙を思い起こさせます。

インターネット環境が新しくなりました！

　再スタートの記事になります。

　新たにWIFIを入れ替えての再スタートです。

　パソコンもお店で使えるようになったので、これからはリアルタイムでブログが
　書けるようになりました。

　カード端末も新しくなり使いやすくなりました。

　皆さんのご来店をお待ちしております。